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ブロッコリーは、比較的低温を好む野菜です。1月は多くの地域で寒冷な時期であり、この冷涼な気候がブロッコリーの成長に適しています。特に、春に収穫を目指す場合、1月に植え付けることで、適切な成長環境を提供できます。
ブロッコリーは、播種から収穫まで約60~90日かかることが一般的です。1月に植え付けると、春の初めから中頃にかけて収穫することが可能になります。この時期の収穫は、天候が温暖になり始める前にブロッコリーを収穫するのに適しており、品質を保ちやすいです。
家庭菜園でブロッコリーを栽培する手順
ブロッコリーは比較的育てやすい野菜ですが、水やりや肥料、病害虫の管理がポイントとなります。
また、気候や土壌の条件によって育て方が異なる場合があるので、地域の気象や土壌状況を考慮することが大切です。
品種選び・土作り
成長条件や好みに合わせて、適した品種を選びます。早生種、中生種、晩生種などがあります。
ブロッコリーは栄養豊富な土を好むので、堆肥や腐葉土を混ぜた肥沃な土壌を用意します。pHは6.0~7.0が理想的です。
播種・植え付け
播種:苗を自分で育てる場合は、植え付ける約6週間前に種をまきます。小さなポットやトレイに種をまき、土で軽く覆います。
発芽:種は比較的涼しい環境で発芽します。温度が20℃前後の場所で管理します。
植え付け:苗が成長し、本葉が4~5枚になったら、庭やプランターに植え付けます。植え付け間隔は約45~60cmを目安にします。
管理
水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。特に生育初期は定期的な水やりが重要です。
肥料:成長期には液体肥料を定期的に与えます。窒素を多く含む肥料が適しています。
病害虫対策:アブラムシやキャベツ虫などがつきやすいので、定期的にチェックし、必要に応じて対策を行います。
支柱:大きく育つと倒れやすいので、支柱で支えることがあります。
収穫
収穫時期:頭が固く、粒が細かい状態で収穫します。花が咲き始める前が最適です。
方法:収穫する際は、頭の下の数センチを残して切り取ります。適切なタイミングで収穫しないと、味が落ちることがあります。
ブロッコリー栽培で注意したいこと
ブロッコリー栽培のよくあるトラブルについて説明します。ブロッコリーは低温に強い野菜ですが、高温や乾燥には弱く、さまざまな病気や生理障害にかかりやすいです。ここでは、ブロッコリーの栽培で起こりがちな問題とその対策を紹介します。
紫色に変色
ブロッコリーの花蕾が紫色に変色するのは、低温下で栽培していることが原因です。アントシアニンという色素によって紫色に変色してしまいます。
紫色になった花蕾は、茹でれば緑色に戻るので問題ありません。紫色に変色したブロッコリーは糖度が高まっているため甘さが感じられるでしょう。
軟腐病
ブロッコリーの茎や花蕾が黒く腐ってしまうのは、軟腐病という細菌性の病気です。軟腐病は高温や多湿の環境で発生しやすく、感染した部分は食べられません。
軟腐病を防ぐには、株間を広くとって通気性を良くしたり、水やりを控えめにしたりすることが大切です。また、発症した場合は感染源となる部分を早めに切り取って処分することが必要です。
モザイク病
ブロッコリーの葉に黄色や白色の斑点ができるのは、モザイク病というウイルス性の病気です。モザイク病はアブラムシなどの害虫によって媒介されるため、害虫の防除を入念に行いましょう。
花蕾空洞症という生理障害
ブロッコリーの花蕾が中から空洞になってしまうのは、花蕾空洞症という生理障害です。花蕾空洞症はチッソ過剰やホウ素不足などで起こります。
花蕾空洞症になった花蕾は食べられますが、品質が低下します。花蕾空洞症を防ぐには、適切な肥料を施肥することが大切です。