小松菜は大変優れた栄養野菜です。ビタミンCやカルシウム、鉄分などが豊富に含まれており、風邪予防や骨粗しょう症の予防にも効果的です。
小松菜の育て方はとても簡単で、家庭菜園に最適です。小松菜の育て方を紹介します。
準備するもの
まず、準備するものは以下の通りです。
・小松菜の種
・土
・プランターまたは畑
・水やり用の水差し
・肥料
種まきの手順
種まきの手順は以下の通りです。
1.土をプランターまたは畑に入れて平らにならします。
2.土の表面を指で軽く押して、約1cmの深さの溝を作ります。
3.溝に種をまきます。種は約2cm間隔でまきます。
4.種をまいたら、土で覆って軽く押さえます。
5.水やり用の水差しでたっぷりと水を与えます。
間引きのタイミング
間引きとは、小松菜が密集して育たないように、余分な芽を抜くことです。
小松菜の芽が出てから約2週間後に間引きを行います。
間引きするときは、根元から引っこ抜きます。引っこ抜いた芽は捨てずに、サラダや炒め物などに使えます。
間引きするときは、残す芽は約5cm間隔で残します。
収穫のタイミング
小松菜は約1か月後に収穫できます。
生長しすぎると味が落ちるので、適期になったらすぐに収穫を。草丈が20~25cmになったものから順次収穫していきましょう。
収穫するときは、根元から切り取ります。切り取ったらすぐに水洗いして、冷蔵庫で保存。収穫したら早めに食べることをおすすめします。
病害虫管理はしっかりと
栽培中に発生しやすい病害虫がいくつかあります。ここでは、小松菜の主な病害虫とその防除法について紹介します。
病気
小松菜の病気としては、白さび病、炭疽病、根こぶ病などがあります。白さび病は、葉の表面に白い粉状の胞子が付着する病気で、湿度が高く気温が低い条件下で発生しやすくなります。白さび病に感染した小松菜は、葉の色が悪くなり、生育が阻害されます。白さび病の防除法としては、播種時に間引きを行って通気性を高めることや、水やりを控えめにすることが有効です。また、発生した場合は、感染部位を切り取って処分することや、殺菌剤を散布することが必要です。
炭疽病は、葉や茎に黒い斑点が出現する病気で、高温多湿の条件下で発生しやすくなります。炭疽病に感染した小松菜は、葉の枯死や萎凋を引き起こし、収量が減少します。炭疽病の防除法としては、播種時に適切な密度にすることや、水やりを適度にすることが有効です。また、発生した場合は、感染部位を切り取って処分することや、殺菌剤を散布することが必要です。
根こぶ病は、根にこぶ状の隆起ができる病気で、土壌中の細菌によって引き起こされます。根こぶ病に感染した小松菜は、根の吸水能力が低下し、生育不良や枯死を起こします。根こぶ病の防除法としては、播種前に土壌消毒を行うことや、根こぶ病に抵抗性のある品種を選択することが有効です。また、発生した場合は、感染した植物をすみやかに抜いて処分することや、土壌中の細菌を減らすために農薬を散布することが必要です。
害虫
小松菜の害虫としては、アオムシ、ニセダイコンアブラムシ、カブラハバチなどがあります。
アオムシは、葉を食害する害虫で、特に若葉に被害を与えます。アオムシの防除法としては、播種時に防虫ネットを被せることや、発生した場合は手で取り除くことや、殺虫剤を散布することが有効です。
ニセダイコンアブラムシは、葉や茎に吸汁する害虫で、ウイルス病の媒介者となります。ニセダイコンアブラムシの防除法としては、播種時に防虫ネットを被せることや、発生した場合は水で洗い流すことや、殺虫剤を散布することが有効です。
カブラハバチは、葉や茎に産卵し、幼虫が内部に食い込む害虫です。カブラハバチの防除法としては、播種時に防虫ネットを被せることや、発生した場合は感染部位を切り取って処分することや、殺虫剤を散布することが有効です。
以上が小松菜の育て方です。
小松菜は美味しくて栄養豊富な野菜なので、ぜひ家庭菜園で育ててみてください。